返済中の借金について過払い金請求する最大のメリットとデメリット
返済中の借金について過払い金請求するメリットとデメリット
過払い金請求は「返済中の借金」について行う場合と「完済後の借金」について行う場合とでメリットとデメリットが大きく違います。
ここではまだ返済中の借金に関わる過払い金請求を行う場合を考えてみましょう。
この場合にもっとも大きいデメリットは信用情報機関のブラックリストに載ってしまう可能性が高いことです(必ず載ってしまうというわけではありません)
返済中の借り入れについて過払い金請求を行うデメリット
ブラックリストに載ってしまう
7ブラックリストに載ってしまうのは、「過払い金返還に成功し、その分を差し引いてもまだ借金の残高が残る場合」です。
つまり、借金の残高があと100万円あったとして、その借金をしている貸金業者に対して過払い金が60万円あったとします。
過払い金を返還してもらって借金の残高から差し引きすると残り40万円(100万円ー60万円)となりますが、この場合は「返済の見直し」を行ったものとして信用情報機関にブラックリスト情報が登録されてしまいます。
専門家に依頼するときには費用が発生する
過払い金請求は自分でできる!ということを説明しているブログなどもたまに見かけますが、あまり現実的ではないといえます。
もちろん、取引履歴の取り寄せや、過払い金の引き直し計算(いくら過払い金が発生しているのかを表計算ソフトなどを使って算出すること)はネットの情報などを頼りにやることは可能です。
ですが、問題はその先です。貸金業者に対して過払い金請求を行った場合、こちらから要求する金額全額をすんなりと受け入れてくれることは少ないです。
請求を行うと業者側からは「和解案」が提案されることがほとんどで、その内容は業者側に有利な内容になっています。 そこで応じてしまうと本来取り戻せるはずのお金が永久に取り戻せなくなってしまいます。
かといってこの和解案を飲まない場合には数度の交渉を経て解決しない場合には最終的に裁判という形になります。
裁判手続きは民事訴訟法に関する知識を持っていないと思わぬ不利益を被ることがあります。
裁判では相手の主張がたとえ事実無根であったとしても、それについてうっかり反論するのを忘れてしまったりすると「争いのない事実」として採用されてしまうことがあるのです。
この時点で「やっぱり自力では難しい・・・弁護士さんにお願いしよう」となっても後の祭りということもありえます。
時間的にも膨大な時間をロスしてしまうことになるでしょう(裁判は自分でやる場合は平日の昼間に出廷しなければなりません)
それならば最初から司法書士や弁護士などの法律の専門家にすべて手続きを代行してもらったほうが賢明です。 専門家に依頼した場合にはあなたがやるべきことは借金をいつどこからしたか?といった基本的な情報を専門家に伝えることだけです。
あとはすべて専門家が代行してくれて、適時報告を行ってくれますので、事件が解決するのを待っているだけで大丈夫ですよ。
むしろメリット?ブラックリストに載ることで借金グセを治す
ただし、ブラックリストに載ることでむしろ状況を好転させた人も少なくありません。
どういうことかというと、ブラックリストに載るとまず新規にお金を借りることが非常に難しくなります。 そうなると嫌でも「借金グセ」が矯正されることになるんです。
これまでだったらお金が足りなくなるたびに「コンビニのATMでキャッシングして払えばいいか」と思っていたのに、 まったく新たな現金引き出しができなくなるわけですから、人によってはかなりの欲求不満を生むかもしれません。
これは、お酒好きな人がお酒をまったく飲めなくなったり、タバコやパチンコが大好きな人がこれらを禁止されてしまった状況をイメージすると良いかもしれません。
ですが、これらのクセ(借金、過度のお酒、タバコ、パチンコ・・・)は、サヨナラできればそれにこしたことはないものですよね。本当は心のどこかで「こんなことではダメだ・・・」と思っている自分がいるはずなんです。
こうした悪いクセから抜け出すためには一定期間ぐっとこらえて遠ざかるのが一番です。 ブラックリストに載るとまちがいなく借金グセを直すことができます。なぜなら借金がしたくてもできなくなるわけですから(この場合、ブラックリストに登録される期間は5年です)
自分に「すぐに借金に頼る悪いクセがある」という自覚のある方は、あえてブラックリストに載ってそのクセを矯正してしまうことを考えてみるというのも、人生を好転させるためには必要なことかもしれませんよ。
過払い金請求を行うメリット
返済の負担がぐっと小さくなります
過去に長期間にわたって借金を返し続けてきたことのある人は、過払い金返還請求で戻ってくるお金の金額は100万円を超えることも珍しくありません。
今の生活に現金100万円がプラスされたらどうでしょうか。
借金の返済生活を送っている人は完済までの期間を大幅に短くできるでしょうし、借金がなくなる人は家族と一緒にいつもより少し豪華な食事に出かけてもいいかもしれませんね。
過払い金は「あなたのお金」です
こうした過払い金はもともと払う必要のなかったあなた自身のお金です。
もし返還請求をあきらめてしまったらこのお金は永久に戻ってこなくなるかもしれません。 過払い金請求には期限があり、長期間放置しておくと時効にかかってしまうことがあるので注意が必要です。
もし、「自分にも過払い金があるかも」と心当たりのある方は一度専門家の事務所に相談に行ってみてください。 過去の書類などが手元にないという状況でも専門家は過去の事例に基づいておおよその計算を行うことができますので、まったく問題はありません。
ほとんどの事務所で相談だけであれば無料で行ってくれますよ。 お金がかかる場合にはきちんと説明してくれて契約書を必ず事前に作成することになりますので、急にお金を請求される心配もありません。
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